都市伝説:ぴちぴちジーンズ

杉勝はさみ

2011年12月22日 10:05

 タイトフィットのジーンズは今の若い女性たちを中心に今なお、流行しています。
 その中で、こんな話を聞いたことはないでしょうか。

 彼氏とデートの日。
 彼女はオシャレしようと実寸より少し小さめなタイトなジーンズを履いていくことにした。
 お腹を思い切り引っ込め、ジッパーを上げて、彼氏の元へ急いだ。

 映画に食事と、いつものデートを楽しみ、そろそろホテルでも行こうかというころ、彼女は足のしびれを覚える。
 しばらくしてもそれは治まらず、ひどくなる一方。
 ホテルの部屋に入ったときは両脚の感覚がなくなっていた。
 部屋に入りすぐさまジーンズを脱ごうとするが、皮膚と一体化したかのようにビクともしない。
 彼氏に手伝ってもらっても状況は変わらなかった。
 次第に彼女の顔から血の気が失せていき、足の爪先は赤と紫ともつかない、ものすごい色に変わっていた。
 ホテルの部屋にはジーンズを切り裂ける刃物がなく、彼氏は彼女をタクシーに乗せ病院に向かった。
 彼女の足は壊死が始まっており、両脚は切断するしかないという、悲劇的な結末が待っていた……。

 この都市伝説が示唆しているのは、見栄というものへの警告かもしれません。
 また、過度な見え痩せを望む傾向にある若い女性への、皮肉をも含んでいるでしょう。
 オシャレをきどるつまりが、御釈迦になるというのは、笑い事にもならないのです。

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