都市伝説:チェーンメール

杉勝はさみ

2011年12月27日 11:20


 以前紹介した『不幸の手紙の都市伝説』ですが、『不幸の手紙』は時代を経て、インターネットや携帯電話の普及に伴い、新たな通信手段を媒体として世に現れることになります。

 それが、『チェーンメール』である。

 一度に同時送信が容易いこと、通信費がかからないこと、送り主がわからないことなどの理由から、現在においても、爆発的にチェーンメールは増え続けています。


 こうした媒体の変化とともに、その内容にも様々なバリエーションが生まれました。


「……このメールを 人に 時間以内に回してください。パソコンによりメールを回したことを確認できるようになっていますので、決して止めないように……」

といったものや、

「ある事件の犯人に関する情報提供を求めています。 日以内に 人以上の人に同様の呼びかけをしてください」というもの。

 あるいは、「テレビ番組の実験で、メールを出して帰ってくるまでの経過を調べています。このメールを 人の人に転送してください」

 その他にも、

「   というコンピューターウイルスが出回っています。それを防ぐには、ファイル内から   というファイルを削除してください」

というチェーンメールなどは、この内容を信じ実際にそのファイルを削除するとコンピューターに不具合をもたらすような代物でした。
 

 こうしたチェーンメールは『手紙』という手段に比べて手軽なこともあり、かなりの速さで流通し、ひいてはネットワークに負荷がかかり、メールサーバーを停止させてしまうこともありました。

 また、違う意味で人の不幸に漬け込むような形、たとえば地震の募金を謳うものなどもあり、詐欺としての側面もあることを忘れてはならない。 


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